「明日の朝、もう会社に電話したくない」。退職代行EXIT(イグジット)を検索する人の多くは、そんな切羽詰まった気持ちを抱えているのではないでしょうか。EXITは2018年ごろから退職代行という言葉を世間に広めた草分け的なサービスで、公式サイトでは一律15,000円(税込)・追加料金なしと案内されています。
ただし、料金はこの2年で20,000円→25,000円→15,000円と何度か改定されており、古い口コミ記事の金額をそのまま信じると見積もりがずれてしまうでしょう。さらに、EXITは民間企業の運営なので「会社と交渉できない」という明確な線引きもあります。
この記事でわかること
- 2026年9月時点の料金・支払い方法・リピート割引
- 申し込みから退職完了までの5ステップと当日のタイムライン
- 口コミに多い評価と、失敗につながりやすいケース
- 労働組合型・弁護士型との比較と、EXITを選ぶべき人・避けるべき人
退職代行EXITの料金と基本情報【2026年最新】
まずは公式サイトの記載をもとに、基本スペックを一覧で整理します。料金は改定が続いているため、申し込み前に公式ページの金額を必ず確認してください。
| 項目 | 内容(2026年9月時点) |
|---|---|
| 運営 | EXIT株式会社(東京都渋谷区神南)※民間企業 |
| 料金 | 一律15,000円(税込)/正社員・アルバイト共通 |
| 2回目以降 | 10,000円(リピート割引) |
| 追加料金 | なし(退職完了まで電話・LINE相談無制限) |
| 支払い方法 | 銀行振込/クレジットカード(VISA・Mastercard・JCB・Diners・AMEX) |
| 後払い | 非対応 |
| 即日対応 | 可能(依頼当日に会社へ連絡) |
| 監修 | 弁護士監修をうたう |
| 転職支援 | 内定まで無料サポート(求人紹介・書類作成・日程調整) |
料金改定の経緯を押さえておく
EXITの料金はサービス開始当初、正社員50,000円・アルバイト30,000円という設定でした。その後、2024年時点では雇用形態を問わず一律20,000円に。2026年4月中旬に一時25,000円へ上がったと報じられたあと、5月以降は15,000円が公式表示になっています。
検索上位の比較記事には「2万円」「5万円」と書かれたままのものも残っています。見積もりを誤らないよう、金額は公式ページ、条件はLINE相談の返信で二重に確認するのが安全でしょう。
業界相場との比較
退職代行の相場は、民間企業型が1万〜3万円、労働組合型が2万〜3万円、弁護士型が5万〜10万円前後と言われています。15,000円という価格は民間型の中でも低い部類に入ります。ただ、料金が安い理由は「交渉をしない(できない)」サービス設計にあるため、単純な安さだけで比べるのは危険です。
申し込みから退職完了までの流れ5ステップ

公式サイトでは、利用の流れを次の5段階で案内しています。LINEで完結するので、会社や上司と一度も話さずに手続きを進められます。
- ステップ1:LINEまたはメールで無料相談(24時間受付。夜中でも送信だけはできます)
- ステップ2:ヒアリングシートの記入(会社名・連絡先・雇用形態・有給残日数・貸与物の有無など)
- ステップ3:料金の支払い(振込かカード。入金確認後に実行日が確定)
- ステップ4:退職代行の実行(担当者が会社へ電話し、退職の意思を伝達)
- ステップ5:転職サポート(希望者のみ。内定まで無料)
当日のタイムスケジュール例
口コミでよく見かける「前夜に相談→翌朝実行」のパターンを時系列にすると、おおよそ次のようになります。
| 時刻 | できごと |
|---|---|
| 前日 22:30 | LINEで相談。料金と流れの説明を受ける |
| 前日 23:15 | ヒアリングシート送信・カード決済 |
| 当日 09:00 | 始業時刻に合わせて担当者が会社へ電話 |
| 当日 10:00前後 | 「会社に伝えました」とLINEで報告が届く |
| 1〜2週間後 | 退職届・貸与物を郵送、離職票などが自宅に届く |
実際には、会社側の担当者が不在だったり、折り返し待ちになったりして報告が昼過ぎにずれ込むこともあります。当日の朝は、スマホの通知をオンにしておくと落ち着いて待てるでしょう。
依頼前に準備しておくもの
- 雇用契約書・就業規則(退職の申し出期限を確認するため)
- 有給休暇の残日数(給与明細や勤怠システムの画面をスクショ)
- 会社からの貸与物リスト(社員証・PC・制服・鍵など)
- 退職届(郵送用。日付と宛名を空欄にしないよう注意)
- 私物の回収方法(着払い郵送を希望する旨を伝えると手間が減ります)
退職届は手書きでも印刷でもかまいませんが、白無地の便箋と長形4号の白封筒をそろえておくと郵送時に慌てずに済みます。退職届の用紙と封筒のセットは数百円から手に入ります(楽天市場で退職届セットを探す)。
口コミ・評判から見えるEXITのメリットと注意点

比較サイトや利用者の口コミを横断して読むと、評価は大きく「スピードと気軽さ」への高評価と、「交渉できない」ことへの不満に分かれています。
よく見かける好意的な評価
- 「深夜にLINEしたのに返信が早く、翌朝には出社しなくてよくなった」
- 「上司からの連絡が一度もなく、精神的にかなり楽だった」
- 「転職サポートまでついていて、次の仕事探しの不安が減った」
公式サイトでは「退職できなかったケースは今までに一件もない」と案内されています。退職そのものは民法627条により、期間の定めのない雇用なら申し出から2週間で成立するため、意思を伝えるだけで辞められるケースが大半です。
失敗談・不満につながりやすいケース
- 有給消化を認めてもらえなかった:民間企業のEXITは「有給を使いたい」という希望を伝えることはできても、会社が渋った場合の交渉はできません
- 未払い残業代を取り戻せなかった:金銭請求は弁護士の業務範囲です
- 会社から本人へ直接電話が来た:代行業者は「本人に連絡しないで」と依頼できますが、法的な強制力はありません
- 損害賠償をちらつかされた:実際に請求まで進む例はまれですが、対応は弁護士でないとできません
つまり、EXITで満足しやすいのは「とにかく辞めることが最優先で、お金の請求は考えていない人」です。有給20日分をまるごと消化したい、残業代を取り返したいといった希望がある場合は、次の比較表を見てください。
労働組合型・弁護士型との比較とEXITの選び方

退職代行は運営主体によって「できること」がはっきり分かれます。東京弁護士会は2025年10月にも、民間業者による交渉や、労働組合への斡旋が弁護士法違反(非弁行為)にあたるおそれがあると注意喚起しています。料金だけで比較しないために、運営形態ごとの違いを押さえておきましょう。
| 比較項目 | 民間企業型(EXIT) | 労働組合型 | 弁護士型 |
|---|---|---|---|
| 料金目安 | 15,000円 | 2万〜3万円 | 5万〜10万円+成功報酬 |
| 退職意思の伝達 | ○ | ○ | ○ |
| 有給・退職日の交渉 | × | ○(団体交渉) | ○ |
| 未払い賃金・残業代請求 | × | △(交渉は可・訴訟は不可) | ○ |
| 損害賠償への対応 | × | × | ○ |
| 転職サポート | ○(無料) | サービスによる | ほぼなし |
EXITが向いている人
- 有給がほとんど残っていない、または消化にこだわらない人
- 未払い賃金やハラスメントの法的トラブルを抱えていない人
- 費用を2万円以内に抑えつつ、次の転職先探しも手伝ってほしい人
ほかの選択肢を検討したほうがよい人
- 有給を10日以上確実に消化したい人 → 労働組合型(退職代行ガーディアンの料金と流れ、退職代行Jobsの労働組合オプション)
- 残業代請求やパワハラの慰謝料請求を考えている人 → 弁護士型(弁護士の退職代行の費用相場と選び方)
- 公務員・自衛官(民法の退職規定がそのまま当てはまらないため、事前確認が必要)
退職後に困らないための手続きと次のキャリア準備
退職代行で会社を離れたあとも、書類の受け取りや保険の切り替えなど、自分でこなす手続きが残ります。退職日から14日以内に済ませるものが多いので、次のチェックリストを手元に置いておくと安心です。
| 手続き | 期限の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 離職票・源泉徴収票の受け取り | 退職後10日前後 | 届かない場合は代行業者経由で催促を依頼 |
| 健康保険の切り替え | 退職翌日から14日以内(国保)/20日以内(任意継続) | 保険料が安いほうを市区町村窓口で試算 |
| 国民年金への切り替え | 14日以内 | 転職先が決まっていれば不要 |
| 失業保険の申請 | 離職票到着後すぐ | 自己都合退職は給付制限あり(原則1か月) |
転職活動はEXITの無料サポートとエージェント併用が効率的
EXITの転職サポートは内定まで無料ですが、紹介できる求人は提携先に限られます。業界や職種の選択肢を広げたいなら、転職エージェントを2〜3社並行して使う方法が一般的です。仕組みや無料で使える理由は転職エージェントとは?仕組みと使い方で詳しくまとめています。
退職代行を使った事実は、次の会社に自分から伝える義務はありません。面接で退職理由を聞かれたときの答え方は退職代行は転職で不利になるのかを解説した記事が参考になります。
退職後すぐに面接が始まることも多いため、想定問答を1冊の本で整理しておくと安心です。転職面接の対策本は1,500円前後が中心です(楽天市場で転職面接の対策本を探す)。
IT職など未経験からの転職も視野に入れるなら
「今の業界自体が合わなかった」と感じている人は、退職をきっかけに職種ごと切り替えるのも一つの選択肢です。エンジニア職は未経験採用が比較的多く、転職保証付きのスクールも年々増加中です。料金や給付金の対象講座はプログラミングスクール比較で整理しています。
退職代行EXITに関するよくある質問
Q. EXITの料金は本当に15,000円だけですか?
A. 公式サイトでは2026年9月時点で一律15,000円(税込)、追加料金なしと案内されています。過去に20,000円・25,000円だった時期があるため、申し込み直前に公式表示を確認してください。
Q. EXITは違法(非弁行為)になりませんか?
A. 退職の意思を伝えるだけなら「使者」としての伝達にとどまり、違法とはされていません。問題になるのは有給や退職日の交渉、金銭請求など、交渉に踏み込む場合です。
Q. 後払いはできますか?
A. EXITは後払いに対応していません。手元資金が足りない場合は、クレジットカード払いで支払日を先に延ばす方法があります。
Q. 会社から自宅や家族に連絡が来ることはありますか?
A. 代行業者から「本人・家族への連絡は控えてほしい」と伝えてもらえますが、強制力はありません。緊急連絡先に家族を登録している場合は、事前に事情を話しておくと安心です。
Q. 有給休暇は使えますか?
A. 有給消化の希望を会社へ伝えることはできます。会社が認めればそのまま消化できますが、拒否された場合の交渉はできないため、確実に消化したい人は労働組合型か弁護士型が向いています。
Q. アルバイトや派遣でも料金は同じですか?
A. 雇用形態を問わず同じ料金です。派遣の場合は派遣元と派遣先のどちらに連絡するかを事前にすり合わせておきます。
Q. 退職代行を使ったことは転職先に知られますか?
A. 前職の会社が転職先に情報を伝えることは通常ありません。ただし、リファレンスチェックを実施する企業は増えているため、退職理由は前向きな言葉で説明できるよう準備しておきましょう。
「辞める」と決めたら、次の職場探しも同時に始めよう
退職代行EXITは、15,000円で会社への連絡を丸ごと任せられる、スピード重視のサービスです。一方で、有給の交渉や金銭請求はできないため、自分の状況が「伝えるだけで済むか」を最初に見極めることが失敗を防ぐ近道になります。
もし迷っているなら、まずはLINEの無料相談で料金と実行日を確認し、並行して転職エージェントに登録しておくと、退職後の空白期間を短くできます。明日の朝を少しでも軽い気持ちで迎えられるよう、今日のうちに一歩だけ動いてみてください。

