退職代行サービスが注目される背景と利用者の実態
退職代行サービスの利用者は2024年以降急増しており、2025年には年間利用者数が推定10万人を突破したとされています。厚生労働省の調査によると、20代〜30代の転職者のうち約12%が退職時に何らかのトラブルを経験しており、「辞めたいのに辞められない」という悩みは決して珍しくありません。
特に2026年4月の労働基準法改正により、退職に関する書面通知の義務化が強化されたことで、手続きの煩雑さから退職代行を選ぶケースが増えています。
利用者の内訳を見ると、20代が約45%・30代が約30%・40代以上が約25%となっており、若年層だけのサービスではなくなりつつあります。
退職代行サービスの3つのタイプと違い
1. 弁護士型(法的交渉が可能)
弁護士が直接対応するタイプで、未払い残業代の請求・退職金交渉・損害賠償への対応まで法的に行えます。料金は5〜10万円と高めですが、会社との法的トラブルが予想される場合に最も安心な選択肢です。
弁護士法第72条により、非弁護士が法的交渉を行うことは違法(非弁行為)となるため、会社と金銭的な交渉が必要な場合は弁護士型一択です。
2. 労働組合型(団体交渉権あり)
労働組合が運営するサービスで、団体交渉権に基づいて会社と交渉できます。有給消化の交渉や退職日の調整が可能で、料金は2〜3万円台と弁護士型より手頃です。
たですし、損害賠償請求への対応や複雑な法的問題には限界があるため、パワハラが原因の退職や訴訟リスクがある場合は弁護士型を検討してください。
3. 民間企業型(連絡代行のみ)
最も安価で1〜2万円台から利用できますが、法的な交渉権がないため「退職の意思を伝えるだけ」のサービスです。会社が素直に応じない場合に対処が難しいリスクがあります。
| タイプ | 料金相場 | 交渉権 | 法的対応 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|---|
| 弁護士型 | 5〜10万円 | ◎ | ◎ | 法的トラブル・残業代請求 |
| 労働組合型 | 2.5〜3.5万円 | ○ | △ | 有給交渉・退職日調整 |
| 民間企業型 | 1〜2.5万円 | × | × | 円満退職・意思表示のみ |
退職代行サービスおすすめ5社の詳細比較

1位: 退職代行SARABA(労働組合型)
料金: 24,000円(税込)・追加料金なし
労働組合法人が運営する退職代行サービスで、団体交渉権を活用した有給消化交渉に対応しています。LINEでの無料相談から即日退職まで対応可能で、これまでの退職成功率はほぼ100%と公表しています。
特徴的なのは返金保証制度。万が一退職できなかった場合は全額返金されるため、初めて退職代行を使う方にも安心です。
- 対応時間: 24時間(LINE/メール)・電話は10:00〜22:00
- 即日対応: 可能(最短30分で会社に連絡)
- 有給消化交渉: 対応
- 退職届テンプレート: 無料提供
2位: 弁護士法人みやび(弁護士型)
料金: 55,000円(税込)+ 成功報酬(残業代回収時のみ)
弁護士が直接対応するため、未払い残業代の請求・退職金交渉・損害賠償への対応まで一貫して行えます。公務員や医療従事者など、退職手続きが複雑な職種にも対応実績が豊富です。
- 対応時間: 10:00〜21:00(LINE相談は24時間受付)
- 即日対応: 可能
- 未払い残業代請求: 対応(成功報酬20%)
- 損害賠償対応: 対応
3位: 退職代行Jobs(民間企業+労働組合提携型)
料金: 27,000円(税込)
顧問弁護士監修の退職代行サービスで、提携労働組合を通じた団体交渉にも対応しています。民間企業型の手頃さと労働組合型の交渉力を兼ね備えたハイブリッド型です。
- 対応時間: 24時間(LINE/メール)
- 即日対応: 可能
- 転職サポート: 提携転職エージェント紹介あり
- 引っ越しサポート: 提携不動産の割引制度あり
4位: 退職代行ニコイチ(民間企業型)
料金: 27,000円(税込)
2004年から19年以上の運営実績を持つ老舗の退職代行サービスです。退職代行件数は累計50,000件以上で業界最多クラスの実績を誇ります。
- 対応時間: 7:00〜23:30
- 即日対応: 可能
- 2か月間のアフターフォロー: 退職後の書類対応もサポート
5位: 退職代行ガーディアン(労働組合型)
料金: 29,800円(税込)
東京都労働委員会に認証された法適合の合同労働組合が運営。確実な退職を実現する信頼性の高いサービスです。
- 対応時間: 24時間(LINE受付)
- 即日対応: 可能
- 有給消化交渉: 対応
- 退職届・貸与品返却のアドバイス: 対応
退職代行を使う前に確認すべき5つのポイント

就業規則の退職規定
多くの企業は「退職の申し出は1か月前まで」と就業規則に定めていますが、民法627条では2週間前の申し出で退職可能と規定されています。民法は就業規則に優先するため、法律上は2週間あれば退職できます。
有給休暇の残日数
退職代行を利用する際、残りの有給休暇を全て消化してから退職日を迎えるのが一般的です。有給が10日残っていれば、退職届提出日から10日後の出勤なしで退職できます。事前に有給残日数を確認しておきましょう。
会社からの貸与品リスト
社員証・制服・PC・携帯電話など、会社からの貸与品は必ず返却が必要です。退職代行に依頼する前に、返却すべき物品をリストアップしておくとスムーズです。郵送で返却する場合の手順も退職代行サービスがサポートしてくれます。
退職届の準備
退職届は自筆で用意するのが基本です。多くの退職代行サービスがテンプレートを提供しているため、それに従って作成しましょう。内容証明郵便で送付する方法もあります。
転職先の確保
退職後の生活を考えると、退職前に転職活動を始めておくのが理想です。退職代行サービスの中には転職エージェントとの提携があるものもあるため、セットで活用するのも一つの方法です。
退職代行の利用手順|依頼から退職完了まで

退職代行サービスの利用は、以下の5ステップで完了します。
- 無料相談: LINE・電話・メールで状況を伝え、対応可能か確認
- 正式依頼・入金: 料金を支払い、退職届・身分証のコピーを送付
- 会社への連絡: 退職代行が会社に退職の意思を伝達(電話または書面)
- 退職手続き: 貸与品の返却・離職票の発行依頼などを代行
- 退職完了: 退職届受理の確認をもって完了
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最短で依頼当日に会社への連絡が完了し、その日から出社不要になるケースもあります。
よくある質問

Q: 退職代行を使ったら会社に訴えられますか?
通常の退職で会社が損害賠償請求をすることは極めて稀です。退職は労働者の権利として法律で保障されており、退職代行の利用自体が違法になることはありません。たですし、引き継ぎなしで突然退職した場合に損害が生じたと主張されるケースはゼロではないため、心配な方は弁護士型を選ぶのが安心です。
Q: 退職代行を使うと転職に不利になりますか?
退職代行の利用歴は転職先に伝わりません。退職証明書や離職票に退職代行を使った旨は記載されないため、転職活動に影響はありません。
Q: 公務員でも退職代行を使えますか?
使えますが、公務員の退職手続きは民間企業と異なるため、公務員対応の実績がある弁護士型サービスを選んでください。国家公務員法・地方公務員法に基づく手続きが必要になります。
Q: 退職代行の料金は分割払いできますか?
サービスによります。SARABAやJobsはクレジットカード決済に対応しているため、カードの分割払い機能を使うことが可能です。銀行振込のみのサービスは一括払いが基本です。
Q: 退職代行に依頼した後、会社から直接連絡が来たらどうすればいいですか?
出る必要はありません。退職代行サービスが窓口になっていることを会社に伝えているため、連絡は代行サービス経由で行われます。たですし、会社からの書類(離職票等)の郵送は自宅に届くため、受け取りだけは対応しましょう。
Q: 即日退職は本当にできますか?
法的には退職届提出から2週間で退職成立ですが、その間の出勤義務を有給消化や欠勤扱いにすることで実質的な即日退職が可能です。会社が合意すれば即日の退職合意書を取り交わすケースもあります。
退職代行を使った人の体験談・評判まとめ
退職代行を実際に利用した方の口コミから、満足度の高いケースと後悔したケースの両方を紹介します。サービス選びの参考にしてください。
体験談1: モームリ(労働組合型)で円満退職できたケース
30代・IT営業職の方の例です。「上司との折り合いが悪く半年以上眠れない日々が続いたため、モームリに依頼。LINEでのやりとりから24時間で会社へ連絡が入り、3日後には退職完了。22,000円で済んだのでコスパ的にも満足」とのことです。
体験談2: 弁護士法人みやびで未払残業代を回収したケース
40代・製造業管理職の方の例です。「サービス残業が月60時間以上あり、過去2年分の未払い残業代を請求したかったため弁護士法人みやびに依頼。費用は55,000円+回収額の20%でしたが、最終的に約180万円が振り込まれ、結果としてプラス収支になりました」。法的トラブルがある場合は弁護士型一択です。
体験談3: 格安サービスで連絡が遅れた失敗ケース
「1万円台の民間業者を選んだら、依頼後に担当者からの連絡が3日途絶え、結局会社に自分で電話する羽目になった」というケースもあります。極端に安価なサービスは口コミと運営年数を必ず確認することをおすすめします。
退職代行でやりがちな失敗・落とし穴
退職代行を使う前に知っておくべき失敗パターンを整理しました。これらを避ければ、9割のトラブルは回避できます。
- 失敗1: 有給休暇の交渉を労働組合型に依頼すべきところ民間型を選んだ — 民間型は会社との交渉ができないため、有給消化が断られたままになる可能性があります
- 失敗2: 退職届を郵送し忘れた — 退職代行が連絡しても、退職届は本人から郵送する必要があります。内容証明郵便での送付を強く推奨します
- 失敗3: 私物・書類の返却を依頼前に整理していなかった — 退職代行依頼後は出社しないのが基本のため、私物は事前に持ち帰っておきます
- 失敗4: 離職票・源泉徴収票の受領方法を確認しなかった — 退職代行サービスに「離職票送付を依頼する旨を会社に伝えてもらう」ことを忘れずに
- 失敗5: 退職金規定を読まずに依頼した — 自己都合退職の場合、退職金が会社都合より3〜5割減額されるケースがあるため、退職金規定を確認してから依頼するのがコスパ的に得です
退職完了から次の職場決定までの行動逆算スケジュール
退職代行を使う場合、退職完了後の動きも事前設計しておくと、収入の空白期間を最小化できます。
依頼〜3日目: 退職連絡・必要書類送付
退職代行から会社へ連絡。退職届・貸与品(社員証・PC等)を郵送します。退職手続き本を楽天で見る
1〜2週目: 健康保険・年金の切替
国民健康保険または任意継続を市区町村役所で手続き。離職票が届き次第、ハローワークで失業給付の手続きを開始します。
2〜4週目: 転職エージェント登録と求人選定
リクルートエージェント・doda・JACリクルートメント等に同時登録し、希望条件の求人紹介を受けます。退職代行利用は転職活動上のマイナス要素にはなりません。
1〜3か月目: 面接・内定獲得
失業給付の受給期間(自己都合で約90日、会社都合で約150日)を最大限活用しながら、焦らず職場を選びます。
自分に合った退職代行サービスを選んで新しいスタートを

退職代行サービスは「逃げ」ではなく、自分の権利を守るための合法的な手段です。パワハラや過重労働で心身の限界を感じているなら、我慢し続けるよりも専門家の力を借りて確実に退職する方が、次のキャリアへのスタートを早く切れます。
まずは無料相談で状況を伝えることから始めてみてください。どのサービスもLINEで気軽に相談でき、依頼しなかった場合の費用は一切かかりません。

